PI 小澤 岳昌
Takeaki OZAWA
小澤研究室では、生きた生物を対象として、光を利用した生体分析技術’Opto-Bioanalytical methods’を開発しています。そして開発する方法や計測技術を用いて、細胞や魚やマウスなどを対象として、生体分子のはたらきを時空間的にとらえ、自ら生命の謎を探求します。究極的な目的は、生命の本質を分子の言葉で理解することですが、言い換えれば、化学的な「物質観」で生命という対象にアプローチする、新たな学問を開拓することに他なりません。研究室メンバーの一人ひとりが自然現象に正面から向き合い、生体分子を自在に操りレンズを通して観ることで、独自の物質観や想像力を涵養しつつ研究を進めています。科学の進歩は年々加速し続けています。生命分子化学や分析化学の今の未来予想図を大きく改訂するような、新たな種をみつけ芽を息吹かせる研究を目指しています。
分析化学講座は、1921年にはじまり100年以上の長い伝統を有した研究室です。現在の分析化学講座は、20代の大学院修士・博士課程の学生を中心に、学部4年生、助教、そして博士研究員が在籍しており、教授を含め約25名程度で構成されています。研究室のメンバーが相互に親睦を深めることで、健全な組織運営が保たれています。研究は一人ひとりが独立したテーマに取り組み、担当スタッフとディスカッションしながら主体的に研究を進めています。研究生活で重要なことは、調査能力、発想力、実験遂行能力、論理的思考力、そして表現力です。これらを在学中に会得し、一人前の研究者としての能力を磨き上げていきます。また研究室では様々な年間行事を計画的に行っており、イベント参加による息抜きや気分転換を行うことで、研究+αを会得することができるでしょう。